ファッションが大好きな方がチェックしておくべき映画を数回に渡ってご紹介していきます。
常にデザイナー、アーティスト、そして時にはビジネスパーソンとしてその時代をリードしてきた才能溢れる老舗メゾンのデザイナー達。だからこそ、今でも輝き続けるビックメゾンに成長してきました。
そんなデザイナー達の生き様に触れることで、さらに各ブランドへの深い関心と、また今までとは違った切り口でブランドが見れるようになること間違いなし!
今回はその第一回目としてシャネルの創立者であるココ・シャネルの生涯を描いた作品を紹介します。まだまだ保守的で女性コルセットを着ていた時代、ココはどの様にパリをファッションの都にしたのか。そこでの栄華と葛藤が描かれた作品で、華の街パリの歴史に触れてください。
「ココ・アヴァン・シャネル」
この映画は名前の通り、シャネルの創立者であるココ・シャネルの生涯を追った作品。
実はココ・シャネルを扱った映画はこれまで4本も作製されています。
作品ごとにココの長い生涯の中の各年代にフォーカスしていて興味深いのですが、もっとも栄華を極めた時代のサクセスストーリーに焦点を当てたオドレイ・トトゥ主演の本作がオススメです。
孤児として生まれ、華やかな世界に憧れ歌手を目指したココですが、夢は叶わず、、、生計を立てるためにお針子として働きながら、パトロンとなった将校の援助で手作りした帽子が話題となりアトリエをスタートします。
またボーイ・カペルという良き理解者を得て才能を開花させていくココの自立心は当時の女性にしては前進的でした。
コルセットから女性を解放し、ジャージー素材で締め付けない着心地の良いスタイルや、男性的なシルエットを婦人服に取り入れるなど、当時の常識を覆すデザインを発表し一躍時の人となりました。保守的な社会から反感を買いつつも自分の意思を貫く姿勢は、現代の働く女性もきっと勇気を貰えるはずです。
また他作品は「シャネル&ストラヴィンスキー」、この作品は成功したココが、芸術家イーゴリ・ストラヴィンスキーのパトロンとして彼に思いを入れ、不倫の関係を持っていた時代の作品で、デザイナーであるココの、仕事振りとはまた違う情熱でエロティックな一面が映されています。
オスカー女優、シャーリー・マクレーン主演の「ココ・シャネル」は戦争など時代の流れの中でコレクションを中止せざるおえない時期を乗り越え、復帰コレクションを発表した時から始まり、ココが自分の生涯を回想するスタイルをとった作品。
どの時期を取ってもドラマティックなココの生涯はまだまだ映画では語られていない部分も多数あり、ココをもっと深く知りたいと思うなら、数多く出版されているココ・シャネルについての本を読むのもオススメです。