冷え性に悩む人は少なくありませんが、肌荒れやむくみなどの美容的なトラブルだけでなく、肩こりや頭痛、免疫の低下などの健康面での影響もあります。
そのため、体温の低い人、手足がすぐに冷たくなる人は、早めにこれらの症状を改善するために何らかの対策をとる必要がありますが、基本的に短期間で改善される症状ではありません。
どういった方法にせよ、長期間続けなければなりませんが、継続的に対策をとるにはあまり体に負担のかからない方法にしなければなりませんので、無理のない範囲で挑戦してみましょう。
なぜ冷え性になってしまうのか
女性には多い冷え性ですが、なぜそんなことになってしまうのかというと、原因としては血が手足の先まで流れないということが、一番考えられることです。
それは体質的なものもありますが、日々の生活習慣による場合も多いので、よく気をつけておかなければいけません。
では、血行不良が起こる原因を挙げていくとすれば、低血圧、運動不足、食生活、自律神経の乱れ、洋服がキツイ、といったことがります。
低血圧は、循環器内科で治療を受けならばいけないかもしれないので、素人ではなかなか解決しにくい部分があります。
しかし運動不足や食生活については、日々の生活を改めることで、十分に改善の余地があります。
自律神経の乱れについても、睡眠不足やストレスなどによって引き起こされているのであれば、やはり改善できるものです。
冷え性には重ね着は逆効果
意外と盲点なのですが、寒いからといって、洋服を重ね着して徹底的に外部に肌を露出しない人がいます。
たしかに、重ね着をすれば、それだけ体温を高める事ができる気はしますが、その実は逆効果になりがちです。
というのも、重ね着をするときに、外側の服がゆったりとしたものでなく、普段の着ている洋服であればゆとりがありません。
つまり、中に重ねる洋服の分だけ身体を締め付けることになります。
身体を締め付ければ、それだけ血流が阻害されて、血行不良を引き起こします。
どうしても重ね着をしたいのであれば、ゆとりが出来る洋服を選ぶことと、汗をかくと体温が奪われてしまうので、蒸れないように吸湿性の高い洋服を選ぶことです。
身体がポカポカになる洋服の工夫
服を着て冷え性を克服したいのであれば、重要なのはいかに下半身を冷やさないかということです。
パンツスタイルであれば、その下に発熱繊維をつかったレッグウォーマーを穿いたり、足元は靴の中を暖めるファーにしたりという工夫でポカポカになります。
スカートだと身体が冷えてしまいますが、どうしても来なければいけないときには、アンダーパンツやレギンスなどで見えない部分は十分にポカポカにしておくことです。
注意しなければ行けないのは、締め付けのつよい着圧靴下です。
立ち仕事などで足を酷使する場合には、締め付けることで心臓まで血液が戻りやすくなります。
浮腫み防止ということでブームにもなりましたが、冷え性については、再三書いているように血行が大事なのであまり締め付けるものを使用すると、冷え性が悪化してしまいます。