2010年のイタリア版Vogue紙の表紙でデビューして以来、従来のモデル達の概念を壊し続け、常に時代の先端に立つカーラ。今回は彼女の唯一無二の輝きの根源とロンドンのエレクトリックなパワーについて解き明かして行きます。
唯一無二の存在
ヘッドに’Bacon’の文字があるベースボールキャップにステラマッカートニーのツーピースを着こなす彼女の登場が各英国女性誌を騒がせてから、その彼女の独特でありながら、トレンドの先端を行くスタイルは英国のファッションシーンの常に注目の的となっています。
従来の型から外れた女性像を投げかけ、決して他に代わりがない存在が、22歳の少女を、各有名ブランドのファッションショーの顔に抜擢され続けている理由です。彼女のスタイルは常に従来のファッションの型を破って来ました。
カーラは自分のスタイルを朝起きた時に、その日自分が何に成りたいか、何を表現したいかで決めるそうです。それは、大抵カジュアルなものが多く、着心地が良くて、エネルギッシュなものだとか。その日に何を着るかで、恐竜になった気分とか、バレエダンサーになった気分に自分を変える事が出来るそう。彼女にとって、ファッションは自分自身の気分をコントロールするツールの様です。
誰かの為、周りにどう見られるかで、そに日の装いを決めるのではなく、自分がどう在りたいか。そんな姿勢が、彼女独自に輝きの秘訣なのかもしれません。
彼女を育てたロンドンという都市
ロンドンで育った彼女ですが、ロンドンはオリジナルでクリエイティブな都市だと言います。多大な影響力を持ち、グラフィカルなパワーを持つ都市。
ニューヨークはもっと洗礼されてて、整備されていて、ちょっと型にはまった感じで、パリはクラシックでエレガント。タイムレスな魅力があると。この様に各都市を比べると、カーラの独特で自由奔放でクリエイティブな雰囲気は、ロンドンという街自体が創り出したものなんだと納得が行きます。
彼女にとってファッションとは
ファッションとは、彼女にとって、一番大きく、全てを受け入れてくれるファミリーの様な存在なんだとか。今までで一番自分の存在を受け入れ、サポートしてくれた、何にも変えられないものだそうです。
女性をコルセットから解放したココシャネルの時代から、時代の流れに反骨し、女性を自由に表現出来るツールであるファッション。カーラの存在で、改めてファッション’が、女性を固定概念に縛り付けると同時に、あらゆる種類の美を受け入れる器なのだということに気づかされました。”