各都市のコレクションが嵐の様に過ぎ去った今、もはや脇役ではなくなってきたアクセサリー。今回は各都市の総まとめとして、アクセサリーのトレンドをまとめました。
絶妙なバランスのアクセサリー
遊び心あふれる装飾派手な装飾で、一見普段には取り入れるのが難しそうな、ごてごてのアクセサリーが目立ちました。
ジバンシー、セリーヌ、ミュウミュウなどが取り入れていて、昔のビンテージ風の大振りな宝石を意外な組み合わせや、やり過ぎと思うくらいゴテゴテと付けるのがこのスタイルです。ただどのブランドも絶妙なバランスを保ち、ド派手なのにエレガンスな雰囲気があるのが、さすがのメゾンの力です。シャネルのツウィードジャケットに何個ものブローチが付いていたのも、今後のトレンドになりそう。
ベルベットの靴
このトレンドは上のよりも随分と取り入れやすそうですね。上質なベルベットの靴は、靴だけでもその日のスタイルをグッとアップグレードしてくれます。
バルマインの鮮やかなパープルピンクのストラップヒールや、ドレス・バン・ノッテンのミステリアスなパープルのブーツもベルベットでした。
素材や技法のミックス感が素晴らしく、また一段とレベルを上げてきたマリーカトランズも、シューズに黒いベルベットを使っていました。冬のパーティーなどにベルベットのヒールを履いて行けば、スタイルをぐっと今年っぽく出来るはずです。
クラッチバックの普段使い
クラッチバックは日本人にとってあまり使用頻度の高いバックではないですよね。しかし今期のコレクションでは沢山のブランドがクラッチをデイタイムのコーディネートに合わせていました。
セリーヌも大振りなクラッチをモデルがざくっと持ち、ロエベでも巾着のような小振りなクラッチバックをそのまま握ってモデルが登場しています。ステラマッカートニーもシンプルな形の花柄ジャカードのクラッチが登場、ランバンでも毛皮クラッチ、フェラガモでも持ち手のない男性的なポチェットが登場しています。
今期は大きな通勤バックを少しお休みさせて、クラッチで通勤がトレンドになりそうです。
靴にプラスチック素材
さまざまなブランドでルーサイト、カメオなどの透明感のある素材が使われました。
ディオール、ロバートカバーリ、アレキサンダー・マックイーンはブーツのヒール部分にプラスチック素材を使用し、メゾン・マルジェラはローファー風の靴の上部に透明なラバー素材を使用したり、フェンディも靴のヒール部分に皮とプラスチック素材を組み合わせています。ドルチェ&ガッバーナは靴のヒールに透明プラスチック素材を使用し、その中にリップや金の葉っぱのオーナメントを埋め込むなんていうデザインもありました。
AW15からみるアクセサリー10のトレンド中編へ続く