コレクションの流れでもある70年代をうまく落とし込んだヨーロッパスタイル。
特に目を引くオレンジのさし色で大胆なニットパッチワークファブリック。
柔らかさとマキシ丈でふわりと歩く光景も印象的です。
目を引く独自開発されたファブリックの数々
今回のコレクションで特にファブリックへのこだわりを見せた CHLOE。
中でもコーデュロイのキーワードに、デニムの様なコーデュロイ、ベルベットのコーデュロイ仕上げと言った技術を採用しています。
そして、ニット素材でパッチワークを仕上げ、大胆なドレスが目を引いています。
コーデュロイには畝があり、光の加減や、使用する毛の向き等で、光沢感が変わり、同時に美しいドレープ感を生みます。
細い畝のコーデュロイと太い畝のコーデュロイのメリハリがアクセントに。
夏用のファブリックとして生まれた生地が今では、コレクションの最先端になることなど誰が想像したでしょう。
コレクションのテーマは前回に引き続き70年代
現在日本国内でもエスニックやヒッピー、オルタナティブな70年代ルックが女性の間でも流行している様に、ウィメンズのコレクションの中でも大きなテーマで続いてます。
70年代のディテールであるフリンジやレース、パッチワークなどをうまく使い、統一感を感じました。
ファブリックにプリントされている柄や、ドレスの柄はヨーロッパを感じさせるオリエントなプリント柄でまとめています。
70年代は60年代に生まれた様々な文化が、市民権を得て人々に浸透し、量販品やオリジナリティーが飛躍的に成長した素敵な時代です。
全体的に CHLOE らしくまとまる女性らしさが前面に出る服作り
今回のシルエットはやはりルーズシルエット。
ルーズシルエットも最近での大きな流れの一つではないでしょうか。
ルーズなシルエットが得意な CHLOEのコレクションですが、今回は特に、ルーズな中に生きる女性らしさ、美しくフォーマルなドレスはロング&リーン、
マキシ丈とショート丈のコートで都会的な印象を全体で受けました。
淡いデニム風コーデュロイとオートミール色のファーのコンビ
ダークトーンにオレンジやピンクをさし色で使っていたコレクションの中で、
淡いブリーチされたような色目のデニム風コーデュロイのアイテムにも関心が集まっています。70年代らしい色目のデニムのディテールにはブッシュパンツやオールインワンの要素も盛り込まれ、野暮ったさが残らない様にアレンジ。
オートミール色のファーを使い洗練さをミックスしてとてもこなれた着地です。