オン ソワ公式サイトより引用
今回もブランドのいろいろな顔を見られた2015AWの各都市コレクションでした。
新しい事に挑戦したブランド、相変わらずのクオリティーの高さを見せてくれたブランド、ステージ裏でもきっとさまざまなドラマが生まれた事でしょう。そんなフレッシュなものばかり見た後に、自分のワードローブを見返してみると、何だか物足りなくなったりしていませんか?
ショーピースは着れないけれど、トレンドを押さえていて、かつ着心地のいい上質な服が欲しい。
今回はそんな欲求を満たしてくれる、老舗のスイスブランド、オン ソワをご紹介します。
1894年、スイスでエイブラハム&ブラックバーという名前で創業された老舗ブランド。
オン ソワと名前を変え、現在も家族経営で上質なデザインの商品を作り続けています。
ファッションだけでなく、ジュエリー、陶器、テキスタイルと、幅広くライフスタイルの提案を行っているオン ソワのデザインは、美しくありながらも、アーティスティックで、新しいものを追求したものが多いのが特徴です。
創業当時はテキスタイル(生地)のデザインで有名でしたが、現在では陶器やスカーフなどの絹織物、シルバーアクセサリーでも知名度が高く、その幅広いデザインへのこだわりが人々を魅了し続ける理由です。中でも歴史あるインドのシルバー工房で職人の手仕事によって作られているシルバーは貴重な一品です。2012年にスイスとインドだけでなく、アメリカのロサンゼルスにも店舗をオープンし、今後の広まりが期待できます。
とは言ってもやはりオシャレ女子が気になるのはファッションです。
オン ソワの2015AWコレクションのテーマは’Searching for Serge’。
世界の女性 ‘women of the world’からインスピレーションを受けたコレクションだそうです。
タイトルのSerge、サージ、とは大抵は羊などの毛が使われる布の種類でコートなどに使われる丈夫な生地を指します。
今回のコレクションはそのテーマの通り、サージを使ったリラックスした形のコートが目立っていました。
他にもサージを使ったピンストライプのボーイフレンドスタイルのスーツや、部屋着の様な緩いシルエットの上下などがラインナップされています。スカートもカントリースタイル連想させる、くるぶしよりも少し上の長め丈フレアスカートが中心で、リラックスムードです。
色は秋冬らしく、暖色、エンジやネイビー、ダークグリーンなどを中心にどれも合わせやすいものばかり。ワードローブに加えておけば着まわしに大活躍してくれそうです。またリラックスムードのコートやスーツとは別に、スカートは大胆なオリジナルの柄がプリントされていて、巻いた時と開いた時とで違った顔を見せてくれる楽しいデザインです。
残念ながら日本進出はまだのようです。
世界に3店舗(チューリッヒ[スイス]、コルカタ[インド]、ロサンゼルス[USA])しかないのも、家族経営で一つ一つの商品にじっくりと向き合っているからだそう。
チューリッヒのショップがアイテムが一番豊富なので、是非スイスに行く機会がある方は立ち寄ってみて下さい。
きっと上質なお気に入りのアイテムが見つかるはずです。